自分語りのブログ

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雑記:TOHOシネマズ 上野にて『ブレードランナー2049』(11/1)

気付けばまた1ヶ月更新が滞っていましたので昨日「TOHOシネマズ上野」にて『ブレードランナー2049』を観てきたところですし記録をば。

まず「TOHOシネマズ 上野」についてですが、今まで都内で映画を観る際は池袋や新宿などに行く必要があった身からすれば選択肢が増えたのはありがたいことです。場所については「上野」と付いていながら最寄り駅が「御徒町」であることに注意しさえすれば迷うことなく辿り着けるはず。JR御徒町駅南口からならば目と鼻の先にあり、建物のオープン自体はまだのようでしたが映画館は11月1日からなので問題なく入れました。

秋葉原の「トレカの洞窟」で広告を見て以来気になっていたのでたまたま開館初日に行けたのは個人的に良かったです。またスタッフの方たちが総出(?)で事に当たっていたのは初日感が漂っており新鮮でした。

続いて映画の感想ですが、ネタバレを含む詳しい感想はディスク化した後にでも書こうと思っているのでここでは覚え書き程度に留めておきます。

まず結論から述べると、想像以上の出来栄えで満足の行く作品でした。過度な期待をしていなかったのは確かですが、それを差し引いてもよく出来た映画だったと思います。リドリー・スコットらが作り上げた『ブレードランナー』に敬意を評しつつ、 ドゥニ・ヴィルヌーヴが自らの感性のもと新たに生み出した世界はただただ美しかったです。そんな世界を生きる登場人物に扮する役者たちも粒揃いで、セットや撮影技術だけでは生み出し得ない重みを作品に与えています。中でも主人公・Kを演じる ライアン・ゴズリングがとても良かったです。立ち居振る舞いはもちろん、表情や仕草だけで見るものを引き込む演技は圧巻。また出演する女性陣の美しさ、可愛らしさも本作の魅力の一つだと思います。まさしく二次元から出て来たのかと見紛うジョイ役のアナ・デ・アルマスや、強さの中に弱さが垣間見えるレプリカントのラヴを演じるシルヴィア・フークスなどはもちろんのこと、個人的に印象深かったのはアナ・ステリン博士役のカーラ・ジュリ。Kとガラス越しに対話する彼女のイノセントな雰囲気がとても印象的で可愛らしかったです。

さて、全編を通し特に不満のない作りである本作、強いて気になる点を挙げるとするならば、その不満を抱かせない手堅さと隠しきれない清潔さが挙げられるかも知れません。製作者の意図はさておき『ブレードランナー』の人気を支えた要因の一つはその不透明さにあったと思います。例えば、デッカードレプリカントか否かと言う論争はもちろん、実際はただ丼の具の数を言い争っていただけの、

"Give me four"
" 二つで充分ですよ "
"No four. Two,two,four."
"二つで充分ですよ! "

のやり取りにまで様々な説が囁かれたことからもそのことは窺えます。それに対し今作はそうした不親切からくる謎や思わせぶりな演出はありません。そのせいか活動の場を前作よりも広げておきながら、今作からは前作のような奥行きや広がりが感じ取れず、良くも悪くも手堅いと言った印象が拭えませんでした。また冒頭の農場のシーンや上でも触れたガラス張りの部屋をはじめ、本作の映像は無菌状態のように清潔で臭いがありません。前作から引き継いだはずの猥雑な街中にさえそうした秩序は流れており、そこにリドリー・スコットが描いた必然性から来る汚さはなく、汚さのための汚さがあるだけでした。映像美としては惹き付けられるものの、これについては『ブレードランナー』として求める街中ではなかったと言うのが率直な感想です。個人的に新作で描かれた美しい世界観自体は好みであることを考えると、今作が『ブレードランナー』でなければ、と思ってしまいました。

面白いし良い映画だったのに視聴後残ったこのもやもや感。それは続編としてではなくただ一つの作品として観たならばより評価出来る作品だったのではないか、そして、自分の求めていた『ブレードランナー』は果たしてこれだったのか、と言うわだかまりなのかも知れません。

とまあ気付けば結構書いてしまった上にすっきりとしない結びとなってしまいましたが、映画自体は面白かったので迷っているのなら観て損はない作品だと思います。ただ『アラビアのロレンス』ほどではないにしろ結構長い映画なので水分摂取やお手洗いは計画的に。

映画視聴後はブックオフを冷やかし、その後ラーメンを食べて帰宅。戦利品はトマス・ハリス『ブラックサンデー』、ルソー『エミール上』、ロバート・ブロック『サイコハウス』。積読の消化が追いつかない中で本を買い貯めてしまう癖を何とかしないとと思いつつ今回はこの辺で。

次回はラノベの感想かTCG関連を予定していますが予定は未定でまた次回。